パーカー インジェニュイティ[ブラックラバーCT]
一筆目で驚きます!
万年筆でもボールペンでも、サインペンでもない。
まったく新しいジャンルの筆記具、パーカー・インジェニュティ。
万年筆のような書き心地と、ボールペンのような扱いやすさのイイトコ取り!
2011年10月にリリースされ、高級筆記具としては珍しく、たくさんのメディアに取り上げられた、話題の一本です。(モンブランが新しい万年筆を発売したって、ここまでメディアを賑わすことはありません。)
筆記具好きの私としましても、これは押さえておかなくてはとばかりに、迷わず購入しました。
とくに私が注目したのは、キャップを開けて1日放置しておいても、インクがドライアップしないという点。
お察しのとおり、キャップ付きのペンをお使いになっている方は、案外キャップの開け閉めは、頻繁に発生するものです。
それは万年筆をお使いなら、より顕著のことでしょう。ペン先を出しっぱなしにしての10分は、恐怖以外の何物でもありません(^^;)
そこへ来てインジェニュティには、そんな心配をする必要がない。これは魅力的です。しかも、書けば最高の滑らかさ。
万年筆ではないので、対面式で購入するまでもないなと思い、ネットで割安ゲット。黒色のリフィルが付属してきますが、やはり文字を書くなら、ダンゼン青。というわけで、青色のリフィルもまとめ買い。
インジェニュティの書き味の良さの秘密は、新開発されたリフィルにあります。
この新しいリフィルの先端のチップが、書き手のクセと筆記角度にあわせて削れていくことによって、まるで長年使い続けた万年筆のような書き心地を、じつに短時間で形成させることが出来るのです。
(ただし、リフィルの交換はチップまるごとの交換になるので、交換後は、もう一度最初からやり直しです。)
ボディデザインは、全部黒の[ブラックラバーCT]にしました。銀色のリングで化粧されているものの方がカッコいいのですが、使用時にその部分が気になっては仕方ありませんので、ここはあえてシンプルなものに。
じつは、この選択は大正解でした。
いざ手にしてみると、これが結構な重さ。かなりドッシリしています。
キャップは後ろに付けて、万年筆で書くときと同じように。紙はインクとの相性抜群のロディア。
スーッと静かに線を引いてみて、
「なるほど」
たしかに、驚異的な滑らかさです。紙面への当たりは、万年筆よりも良いかもしれません。
また、インクがドバドバ出るような機構ではありませんから、ペン先を紙に付けておいても、にじみません。万年筆のような、インクの濃淡で文字に艶を出すということは出来ませんが、シットリとシッカリ、でも滑らかに文字を書くことを楽しめます。
パーカー・インジェニュイティ。
「ニヤリ」です。
気になるペン先端のチップは、使用2〜3時間ほどで、良い角度になっていました。
万年筆であれば、何年もかかってしまうことを、ものの数時間で馴染ませてしまいます。自分用に完成したペン先は、紙にピタリと吸い付き、より滑らかさを増します。
[ペン先は斜めに削れていくので、細字のリフィルでも、中字くらいの(万年筆ならM程度)字幅になります。]
パーカー インジェニュイティ[ブラックラバーCT]。とても素晴らしペンです。虜にされました。
ただし、本体価格はチト高いような気が…。打ちあけた話し、インジェニュイティというペンの肝は、このリフィルにあります。もしも安価な【側】が出てしまったら、21,000円の定価って…です。
とはいえ、個人的には、そうとう書けるペンなので満足な1本です。
パーカー インジェニュイティ詳細
サイズ | [収納時]140o [筆記時]165o |
---|---|
軸径 | 13o |
重さ | 40g |
インク機構 | ペン先一体型リフィル [ペン先サイズは2種アリ・F(細字)/M(中字)] |
価格 | 21,000円 |
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