モンブラン マイスターシュティックNo,146 1980年代

モンブラン マイスターシュティックNo,146 1980年代

モンブラン・マイスターシュティック146の筆記時


この万年筆を知らない人が、いるのでしょうか?

マイスターシュティックNo,146(1980年代の頃のモデル)です。

言わずと知れた、モンブランの万年筆です。王道なら149。実用なら146。
マイスターシュティックの名を持つ、まさしく万年筆のお手本。

万年筆を楽しまれる方なら、ほぼ間違いなく一度は、モンブランの万年筆に触れるのではないでしょうか。「モンブランを知らずして、万年筆を語ることなかれ」の、まさに、万年筆の頂点にあるペンです。

モンブラン・マイスターシュティック146のキャップ着脱


ところで、写真をご覧いただければお察しのとおり、本品は、現行のマイスターシュティックNo,146ではありません。

「なぜ、現行品ではないのか?」
これには、理由がありまして。

それは、

1、現行品のクオリティにかんして、万年筆の著名な方たちからの評判が、すこぶる悪い。
2、使用している素材の粗悪っぷり。(本当のところは、知りませんが)
3、セットアップのまずさ。
4、ブランドとして考え方。(まぁ、これはどちらでもかまわないのですが)

もちろん、悪いことばかりではないのでしょうけれども、ちょっとネガティブなことが目立ちます。
さすがにこれでは、7万円は…。

しかし、それでも146は使ってみたいと思っている。
(一度は手にしてみたいという所有欲は、タップリです。)

モンブラン・マイスターシュティック146の収納時


そこで、色々調べてみると、どうやら1980年代の146が、かなり良いらしいとのこと。
オークションなどで、比較的手ごろに手に入れることが出来る。
個人的に、中白のペン先よりも全金の方が、なんか好き。

ということで、予算を35,000円くらいで見て、検索開始です。
あとは、未使用品があれば、なお良し。

モンブラン・マイスターシュティック146のペン先


で、ミントコンディションを見つけることが出来たのは、海外のオークション。
送料込みで400ドル。これは、なかなかお手頃でした。

本当は、Mサイズのペン先が良かったのですが、未使用で購入できるなら、Fでも大満足です。
(海外のオークションは、面倒なやり取りなどなく、簡単に決済まで済ませることが出来るので、気に入っています。)

それから約2週間を過ぎたころ、ついにマイスターシュティックが手元に。

ペンを持った時の、ちょっと他の万年筆とは違う質感。
「うーん、高級感♪」間違いなく、書いていて楽しくなるはず。

ちなみに、この146は始め、ものすごくインクが掠れてくれて、かなりガッカリしました。でも、ちょうどタイミングよく、モンブランのペンクリニック「ミート・ザ・マイスター」の開催があって、すぐに予約。じっくり30分間、マイスターを独占して、完全オーバーホールをしてもらったら、見事、ウットリするような書き心地になりました。

さすがはモンブラン、とても言いましょうか。
見た目の美しさもさることながら、とても扱いやすい筆記バランス、綺麗なペン先。
「なんで146なのか?」の意味が、使ってみてハッキリとわかります。

モンブラン・マイスターシュティック146のキャップトップ


ただ、どうしても残念だったのは、嵌合(かんごう:ピタリと合うように入れ込むの意)の悪さ。尻軸にキャップを嵌めると、カタカタ言うんです。

グッと力を入れて、しっかり嵌めておかないと、書き出しでカタッと言うし、あげくには、ペンがポロリと外れてしまうという始末の悪さ。
(確かこれ、ペリカンのM600でも同じ症状がおこります。フルハルター森山氏曰く、それぞれの径が微妙にあってないから起こってしまうのだそう。)

しかし、そうはいってもマイスターシュティック。堂々とした風格と、他を圧倒する存在感。
使う側も、居住まいを正して使わないといけないのかしら、と思わせる、とても上品な万年筆であることには、違いありません。

モンブラン・マイスターシュティック146のインクビュー


モンブラン マイスターシュティックNo,146詳細

サイズ [収納時]145o [筆記時]155o
軸径 13o
重さ 26g
インク機構 ピストン吸入式
ペン先 14金
ペン先サイズ F
価格 73,500円(定価) ネット販売価格帯は、58,000円くらいから
購入 万年筆の文栄堂楽天アマゾン

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