プラチナ万年筆・プレピー(中字)
「えー!!この書き心地は、一体…」
最初の一筆の感想です。
万年筆は、一度いれたインクの色をずっと使うというのが、私のコダワリです。よほどのことが無いかぎり、色を替えたりするようなことはしません。ましてや、赤色や緑色なんて…。
普段のノートの取り方のスタイルは、万年筆で文字を書いて、アンダーラインや、重要事項を囲ったりするときに、ボールペンを使っています。そこでいつも思ってしまうのが、サブで使っているペンも、万年筆で出来ないものか、ということ。
といっても、さすがにペリカンM605などに赤インクを入れて、たまにしか使わないというのは、なかなか考えにくいことです。
そうして、見つけたのが、このプラチナ万年筆のプレピー(中字)210円です。
自分の金銭感覚がマヒしているのは、なんとなく理解していますが、日常的に数万円のペンを使用していると、正直な話し200円という価格は、使い捨て感覚。気に入らなかったら、使わなくてもいいくらいの乱暴な考え。すでに、カラーインクのカートリッジがセットされてある段階で、使用頻度はずっと少ないなと、感じていました。
で、さっそくカートリッジをセットして、「なんでカートリッジの中で玉がコロコロいってるわけ」と、はやし立て、
(じつはこの玉は、インクを最後まで使い切るための、革新的な特許事実でした!)
最初の一引きの準備。紙はロディアNo,16。
インクがペン先に十分に行き渡るのを待ってから、ペン先を紙に落としてみる…。
「ん?」
「んんんん??」
ペン先が、柔らかく紙にあたる。ペン自体は、やや硬めではあるものの、じつにしなやかな線が引ける。
「オイオイオイオイ」
「イヤイヤイヤイヤ」
「なんだこの書き心地は!!!!」
感動をはるかに飛び越えた、オドロキの一言。とても200円で出るような書き味ではありません。
もう、本気の万年筆です。
あえて名前は申し上げませんが、私はプレピーよりも、マズイ書き心地で高い万年筆を、何本も持っています。
これは、後になって知ったことなのですが、このプレピーのペン先の見事な大玉は、イリドスミンという超硬い鉱物が付いています。たしか、万年筆のペン先に使用される鉱物でポピュラーな、イリジウムよりも硬い鉱物で、パイロットのカスタムシリーズなどでも採用されている物質です。
(名店フルハルターの森山氏曰く、パイロットのペン先は硬いから、とても手間がかかるのだとか。)
つまり、高級万年筆でも採用されているペン先の仕様が、この、たった200円のペンでも使われているということです。
なぜ、こんなに贅沢な素材を使ってしまっているのかは、わかりません。しかし、この万年筆から漂う雰囲気は、舶来品にお株を奪われてしまっている感を奪い返すため、国産万年筆の、いえ、プラチナ万年筆さんの、プライドというか意地のよう。
(もちろん、消費者は願ったりですよ♪)
「プラチナさん、ありがとうございます!」という感じで、心を奪われました。
(今度、良い万年筆買いますからねー)
さて、このプレピーは、全部で7色。
ペン先は、細字(0.3o)と、中字(0.5o[キャップ部に、表記アリ])の2種類。
しかも、この万年筆は、プラチナ純正のコンバーターを装着することが出来ます。インク瓶に浸せば、吸入まで楽しむことが出来ます。
(これ、スゴイことだと思いません?)
たった200円で、本気の使い心地を見せてくれる、プラチナ万年筆プレピー。
書き心地≠価格 ではないということを、まざまざと体現してくれる、超良質で、立派な万年筆です。
プラチナ万年筆プレピー詳細
サイズ | [収納時]137o [筆記時]155o |
---|---|
太さ | 11o |
重さ | 10g(カートリッジの重量を除く) |
インク機構 | カートリッジ コンバーターも使用可能 |
ペン先 | ステンレス |
ペン先サイズ | 中字(0.5o) |
ココがお薦め! | ペンポイントに、高級万年筆に採用されているイリドスミンを使用 |
価格 | 210円 |
購入 | 楽天、アマゾン |
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